明日、晴れるかなぁ~❓️

ひとりごと、思うこと、出会ったこと

死ぬのはやはりつまらない



死の瞬間にも意識だけは


はっきりとしていたいものだ


できればその床の中で


有無いわされぬ


たった一度の体験として迎える


自分の死なるものを


意識を強め


目を凝らして


見つめてみたいものだ


それがかなったならば


多分


この俺はつい昨日


生まれたばかりのような気がするのに


もう死ぬのかと思うに違いない





「私」という男の生涯 [ 石原 慎太郎 ]



弟、裕次郎や妻と息子たちへの


愛と感謝



通り過ぎていった女たちへの


思慕と感傷




苦くて美しいシルエットを


人々に焼き付けた男が


死して後


たった一回吐露した


「漢」(おとこ) であるための言い訳




この自伝は著者の死後発売される目的で書かれた作品。


生前に著者は校正ゲラチェックを四度済ませている



「自分と妻」の死後の出版の為に


書かれた自伝